中国の国家統計局は7月15日、不動産開発を行う国内のすべての企業を対象に集計した2021年上半期不動産開発の投資実績と販売実績を発表した。発表内容の概要は以下のとおり。
不動産開発向けの2021年上半期の投資額は、表1に示すとおり、72,179億元(1元当たり17円で換算すれば約122兆7,043億円)にのぼり、前年同期と比べて名目伸び率は15.0%となっている。うち、住宅投資は前年同期比17.0%増加の54,244億元(約92兆2,148億円)に達しており、不動産開発の投資額の75.2%を占める。
地区別の不動産開発投資額は、表2のとおり。
表3に示すとおり、不動産企業による2021年上半期の建築着工面積は、前年同期比10.2%増の873,251万m2にのぼる。うち、住宅着工は前年同期比10.5%増加の617,480万m2に達しており、着工面積全体の70.7%を占める。 建築着工面積のうち、新規着工は前年同期比3.8%増の101,288万m2となった。うち、住宅が75,515万m2にのぼり、前年同期と比べて5.5%増加しているが、オフィスビル、商業ビルのいずれも減少し、それぞれ2,425万m2、6,977万m2であった。 建築完工面積は前年同期比25.7%増の36,481万m2となっている。うち、住宅の完工面積は26,254万m2で、前年同期と比べて27.0%増加している。
販売向け建築物の2021年上半期の販売実績は、88,635万m2となり、前年同期比27.7%増加している。住宅、オフィスビル、商業用ビルの販売面積は、それぞれ29.4%、10.0%、5.7%の増加となっている(表4)。 また、販売面積を地区別にみると、表5に示すように、すべての地区で前年と比べて増加している。
なお、2021年6月末時点の未成約の販売向け建築物の面積は、51,079万m2で5月末より53万m2多い。うち、販売待ちの住宅(23,132万m2)、オフィスビル(3,740万m2)、商業用ビルの面積(12,780万m2)は、前月末と比べてそれぞれ180万m2減、66万m2増、47万m2増となっている(表6)。
※2021年6月末時点