台湾における木構造の事例

木造枠組壁構法

木造枠組壁構法は、19世紀に北米で生まれ、現在欧米では、標準的な木造住宅の構法として広く普及している。この構法は主に2×4インチの木材を骨組みにして、構造用パネルとともに使用され、柱に代えて構造を支える。アメリカでは90 %以上の一般住宅は、この構法で建てられている。日本でも多くの小型住宅がこの方法で建てられている。

台湾の木構造設計規範において、2×4の構法は「枠組式構造」と名付けられており、現在80 %の木造建築物はこの構法で作られている。

大木構造

大型の原木や集積材を骨組みとする構造である。コンクリート建築の梁柱構造のように、大型の原木を柱や梁とし、壁面やビルの工事を行う。

(事例1)

(事例2)

Log House

台湾の木構造設計規範において「原木多層構造」と名付けられている。一本一本の原木を重ねて壁とするものである。

CLT工法

CLT建築は工期を大幅に短縮でき、人件費が少ないというメリットがある。例えば、台南安平の3階建ての高さ21mの建物では、約400坪ほどで、5人の労働者/日で38日間の工期であった。

カナダの17階建てのUBS大学寮はCLT工法で建設されたことで知られている。日本でも75階建ての高層ビルを建設する計画も挙がっている。

台湾では、台北の宜蘭(農産物販売センター)、台中(Woodtek台湾森科本部)と台南(Instanaホテル)などにCLT工法が見られる。