韓国の原木市場価格動向
2.マツ原木の市場価格
- マツは主に建築用材及び韓屋(韓国の伝統住宅構造)などに利用されている。
- 最近韓屋の建築需要の減少に伴ってマツ価格は、ここ3年間は下落している。
なお、国内市場において、特用材級の取引量はほとんどない。
- 2019年第二四半期の平均市場価格は前期対比でみると下落している。
3.カラマツ原木の市場価格
- カラマツは主に建築用材に利用されている。
- 2019年第二四半期のカラマツ平均市場価格は建築景気の沈滞によって消費が減少し、前期対比で下落している。なお、2019年6月の建設業景気実査指数(BSI)は66となり、2018年6月と比べると10ポイント減少した。
4.チョウセンゴヨウマツの市場価格
- チョウセンゴヨウマツはカラマツの代替材として建築用材に利用されている。
- カラマツの消費が減少する一方でチョウセンゴヨウマツの利用量は増加し、2017年以降からチョウセンゴヨウマツの価格は上昇している。
- 2019年第二四半期は特用材を除いて全ての原木等級で平均市場価格が前期対比をみると、やや下落している。
5.リギダマツの市場価格
- リギダマツは大部分がパルプ・ボード類の原材料として利用されている。
- 2015年に樹種更新を通じた伐採量が拡大した。これに伴い、供給量が増加し、リギダマツの市場価格は下落した。
- 2019年第二四半期の平均市場価格は原材料級を除いて前期対比ほぼ同じ水準を維持している。
6.ヒノキの市場価格
- ヒノキは主に建築用材及びクラフト用などの高級用材として利用されている。
- 日本からのヒノキ輸入量の増加で国産ヒノキの価格は下落している。
- ヒノキ輸入量:2018年6月:3.44千m3 → 2019年6月:3.87千m3
7.スギの市場価格
- スギは主に内装材及びパレット用などとして利用されている。
- 年間流通される原木量が少なく、市場価格の変化はほとんどない。
- 最近3年間スギ市場平均価格は大きな変化はない。