台湾の2019年上半期における住宅及び建築市場の概況(下記の表1 参照)は、前年同期比で減少傾向にあり、全体として、低迷状況にあるといえる。その概要は次のとおり。
2019年上半期の「建築許可」数は合計10,720件、建築総延床面積は14,628千m2となり、前年同期比でそれぞれ20.2%及び10.5%減少している。
2019年上半期の「使用許可」数は9,078件、使用総延床面積は11,044千m2となり、両者とも前年同期比で18.9%減少し、2019年上半期における新築建物の供給量が減少している。これに伴ない、内装及び家具の需要が減少したため、普通合板、加工合板、製材、LVL角材などの需要にも影響を与えた。
2019年上半期の「新規工事数」は合計8,045件、新規工事総延床面積は13,349千m2であった。前年同期比で10.9%減少したものの、総延床面積は7.6%の増加となった。延床面積の増加により、コンクリート型枠用合板及び無垢材型枠の需要に対して有利な影響を与えた。