韓国の原木・製材品・合板の需給動向と見通し
(2019年)
1.原木
(1)生産
- 2019年第二四半期の国産材生産量は収穫伐採、更新伐採及び被害木伐採などが減少した影響により、前年同期比で5.8%減少し、630千m3となった。
- なお、2019年第三四半期の国産材生産量は、国内建設景気の低迷に伴って
原木需要は前年同期比で5.2%程度減少し、660千m3程度となることが予想される。
(2)輸入
- 建設景気及び輸出景気の低迷に伴なう製材需要の減少で、
2019年第二四半期の原木輸入量は前年同期比で12.0%減少し、669千m3となった。
なお、ニュージーランド産の原木輸入量は、
前年同期比で16.5%減少し、483千m3となった。
- 2019年第三四半期の原木輸入量は、建設景気の低迷で、
前年同期比で9.4%程度減少し、626千m3程度となることが予想される。
第四四半期の原木輸入量も前年同期比で10%程度減少し、730千m3程度となることが予想される。
2.製材品
- 2019年第二四半期の製材品輸入量は、
国内建設用の製材需要の減少で、前年同期比で5.2%減少し、572千m3となった。輸入元は、チリが176千m3と最も多く、次いで、ロシアが77千m3、カナダが30千m3、ニュージーランドが25千m3であった。
2019年第二四半期におけるチリ産の製材品輸入量は前年同期比で17.7%増加した。
- 2019年第三四半期の製材品輸入も国内建設景気の低迷と輸出景気低迷の影響で、減少することが予想される。
3.合板
(1)生産・出荷・在庫
- 2019年第二四半期の合板生産量は、
国内の建築物着工床面積が31百万m2となり、
前年同期比で12.7%増加し、69千m3となった。
- 出荷量は前年同期比で9.8%減少し、63千m3となった。
在庫量も前年同期比で6.7%減少し、46千m3となった。
- 2019年第三四半期の合板生産量は、
建築景気の低迷などの影響で、前年同期比で19.5%程度減少し、
50千m3程度となることが予想される。
(2)輸入
- 2019年第二四半期の合板輸入量は、
国内建設景気の低迷による需要減少の影響で、前年同期比で12.5%減少し、385千m3となった。主な輸入国はベトナム(162千m3)、インドネシア(112千m3)、中国(52千m3)、マレーシア(34千m3)などで、これらの国からの輸入量は総輸入量の93%を占めている。
- 2019年第三四半期の合板輸入量は、
アパート分譲価格上限制の民間部分への拡大及び
国内建設景気の低迷で、
前年同期比で11.0%程度減少し、370千m3程度となることが予想される。