Nguyen Quoc Khanh氏
2019年11月27日、HAWAと東南アジア家具産業評議会-AFIC(タイ、マレーシア、インドネシア、シンガポール、フィリピン、ミャンマー、ラオスを含む)によって東南アジア家具フォーラム2019が開催された。HAWA会長のNguyen Quoc Khanh氏は、立地、人間性等の地域特性等、多くの利点のおかげで、ASEANは世界の家具生産の中心地である強力な経済になり得ると述べている。
ベトナム、マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピンは急成長している東南アジアの家具サプライヤーであり、生産能力の3分の2を輸出向けとして費やしている。この地域の輸出/生産比率は約66%であり、世界平均(約30%)の2倍以上である。特にベトナムは、木材および木材製品の輸出高で東南アジアをリードしており、アジアで2番目、世界で5番目となっている。ベトナムは、東南アジアの産業の発展を促し、他の多くの地域と高い競争力を有している。
ASEAN市場は非常に大きいが、問題はベトナム企業と他のASEAN諸国企業がこの可能性をどのように活用できるかである。Khanh氏は、AFICの新しいビジョンの構築に向けて、ベトナム企業間、ブロック内の企業と団体間の「協力-リンク-アライアンス」のモデルを作成する必要があると主張している。
また、東南アジア家具産業評議会 Emmamuel Pediernos(Pacific Arts and Decor International:フィリピン)会長は、次のように述べている。
ASEANは、自然条件の利点に加えて、大規模かつ高い購買力、および需要と美学の多くの類似点を持つ魅力的な内部市場を所有している。6億人以上の人口と若い人口構造を持ち、木材産業だけに限らず巨大な市場であり、関税障壁の撤廃は、地域およびグローバルなバリューチェーンに参加している業界の各企業の体力を増大させる。
また、米中貿易摩擦の影響による東南アジアへの生産シフトは、地域の木材産業の企業に大きな機会をもたらしている。ASEANは世界中から約33億ドル/年で家具を輸入しているが、ベトナム企業はこの市場に年間7000万ドル近くしか輸出しておらず、全体の5%程度に止まっている。年間33億米ドルの需要と比較すると、大きなギャップがあり、貿易拡大の可能性を示している。
ブロック内の企業自体も互いに競合しているため、情報の共有ができていない。 内部市場を有効に活用するためには、 ベトナム、インドネシア、ミャンマーなどの強力な生産拠点と、タイ、シンガポール、マレーシアなどの貿易、サービス、開発の設計国との組み合わせにより、各業界のビジネスをリンクする方法が最善であろう。