ベトナムが抱える木材関連企業における労働力問題

「労働生産性の向上」に関するワークショップ

昨年9月、VietnamWood Fair 2019の期間中に「労働生産性の向上」に関するワークショップが開かれた。冒頭にVi Dai Company Limited(Vetta)の取締役Cao Duy Tam氏は「木材関連企業は労働力不足の圧力に直面している。現在、工業団地の労働者の賃金は10%から20%上昇しているが、それでも人材の採用は困難な状況が生まれている。これらを補い競争力を高めるため、作業の改善、機械の更新等への投資が必要になっている。」と話した。

経営管理研究所(国立経済大学)所長 准教授Vu Thanh Hung氏は、「生産性の低下は主に組織管理が原因であり、具体的な解決策は、技術投資を増やし、生産管理を整理して無駄(時間と材料)を最小限に抑えることだ」と述べた。また、技術面では、台湾木工機械協会会長のマイケル・チャン氏が、生産性の向上、労働依存の軽減における技術の役割について述べた。

ワークショップの最後には、ホーチミン市技術教育大学とHCMC Fine Arts Associationによる、木材加工トレーニングセンター設立のための調印式が行われた。当センターは台湾木工機械協会の施設と機械の支援を受けて、木材加工分野における職業訓練と高度な技術者育成の機能を備える予定となっている。



インテリア製品の研究開発センター開設

昨年10月上旬、ホーチミン市技術教育大学では、AA Corporation(CEOはHAWA会長)及びLaita Designの協力のもと、インテリア製品の研究開発センターを開設した。インテリア製品の研究開発センターは機械工学部の管理下にあり、AA Corporationの施設と施設の支援を受けて、Laita Designが運営することとなる。面積は500 m2以上で、木材材料と教育研究設備のための機械を備え、インテリア・エクステリア製品サンプルの設計と試作を行う予定となっている。



林業生産のための人的資源の開発における協力セミナー

林業生産のための人的資源の開発における協力セミナーがドンナイ森林大学で開催された。 セミナーには、林業学校、木材協会、企業、研究機関からの200人以上の代表者が出席した。セミナーでは、HAWAが「木材および森林製品の加工産業に対する2025年までの200億米ドルの目標を達成するために、どのような課題があるのかについて、人材資源の視点から説明があり、木材産業のための質の高い人材育成の必要性について、意識の共有とトレーニングの質の向上等について認識を共有した。