台湾の2020年上半期住宅・建築市場の統計データは次表の通りである。 市場全体としては新型コロナウイルスの影響下にあるものの、 2019年と比べて、落ち込んでいるわけではなく、むしろ成長を見せているようだ。
2020年上半期の「建造許可」は合計12,433件発行され、 建築物延床面積は20,581,264m2だった。 2019年同時期と比較してそれぞれ16.0%、40.7%増である。
将来への景気が見通しが明るくなく、各種投資収益がはっきりとしない中、 市場の一部の資金が土地建物市場に流入していること増加の背景にある。
2020年上半期の「建築物使用許可」は合計10,719件発行され、 使用延床面積は12,750,491m2だった。 2019年同時期と比較して それぞれ18.1%、15.5%増であった。
建築物使用許可の増加は、 市場の住宅供給増加につながり、 内装リフォーム及び家具の需要を牽引し、 普通合板・ブロックボード・加工合板・ランバーコア・LVL角材・家具等の消費の増加が予想される。
2020年上半期の「着工届出数」は合計8,429件で、着工延床面積は14,114,208m2だった。 2019年同時期と比較してそれぞれ4.8%、5.7%増で、 着工延床面積の増加はコンクリート型枠用板材・合板の需要に寄与する。
内政部が発表した統計資料によると、2020年上半期の住宅売買移転件数は14万棟で、 昨年同時期(14.3万棟)比で2%減だった。 しかし、 2016年の10.8万棟、 2017年の12.9万棟、 2018年の13.6万棟を上回っており、 今年の住宅市場が好調なことを示している。 住宅売買移転件数の増減は、 各種木材製品の需要喚起に繋がる。