韓国山林庁は2020年12月に2019年1月1日~12月30日まで韓国木材産業における木材製品の生産現況などを調査した「木材製品の生産・輸入・流通に対する市場調査」結果を発表した。
本調査は「木材の持続的な利用に関する法律」第8条による木材製品の生産・流通・消費などを含んだ統計及び実態調査として2014年から実施されている。調査対象は「木材の持続的な利用に関する法律」によって各市・郡・区など自治体に登録された全ての木材生産及び輸入会社としている。
製材品の総生産量は2,015,649m3であり、用途別にみると仮設材が741,968m3と最も多く総生産量の36.6%を占めている。次いで、包装材483,795m3(24.0%)、建築構造材306,571m3(15.2%)などとなっている。用途別にみると全ての品目で前年対比生産量がわずかに減少している。
製材品の生産会社のうち製材品以外に防腐木材を生産する会社が2.5%(12ヵ所)を占めている。その他には木材チップ(0.8%)、合板(1.5%)、繊維板(0.6%)、木材ペレット(0.4%)などである。
防腐木材の総生産量は115,841m3であり、用途別にみるとデッキ材用が58,930m3と最も多く、総生産量の50.9%を占めている。次いで造園用が27,931m3(24.1%)、建築用が1,200m3(1.0%)、その他用が27,780m3(24.0%)である。なお、防腐木材の生産量は2016年から減少している。
防腐薬剤別の防腐木材の生産比率をみるとACQを使用した防腐木材が75,448m3と最も多く、総生産量の65.1%占めている。次いで、CuAz-2が15,064m3(13.0%)、CuAz-3が13,070m3(11.3%)などとなっている。
環境等級別の防腐木材の生産量はH3等級が109,495m3と総生産量の94.5%占め圧倒的である。H4等級は6,346m3(5.5%)である。H2等級は2015年7月以降から生産が禁止される法律のため2016年から生産量はゼロである。
難燃木材の総生産量は2,467m3と全て建築用である。2019年基準の難燃木材の生産量は前年対比少し減少した。
集成材の総生産量は3,153m3であり、用途別にみると構造用が2,902m3(92.0%)と最も多く、次いでインテリア用が200m3(6.3%)となっている。