韓国の木材製品の生産現況(合板、パーティクルボード、MDF、木材ペレット)

韓国山林庁は2020年12月に2019年1月1日~12月30日まで韓国木材産業における木材製品の生産現況などを調査した「木材製品の生産・輸入・流通に対する市場調査」結果を発表した。

本調査は「木材の持続的な利用に関する法律」第8条による木材製品の生産・流通・消費などを含んだ統計及び実態調査として2014年から実施されている。調査対象は「木材の持続的な利用に関する法律」によって各市・郡・区など自治体に登録された全ての木材生産及び輸入会社としている。

合板

合板の総生産量は238,753m3であり、用途別にみると仮設材用が142,664m3と最も多く、総生産量の59.8%を占めている。次いで、インテリア用が44,031m3(18.4%)、床材用が38,919m3(16.3%)などである。合板の生産量は2016年から減少している。




ホルムアルデヒド放出量等級別の合板生産量は等級E1が172,814m3と最も多く、総生産量の72.4%を占めている。次いで、E0等級が61,599m3(25.8%)、SE0が4,340m3(1.8%)である。




接着性等級別の合板生産量は耐水タイプが202,004m3と最も多く、総生産量の84.6%を占めている。次いで、準耐水タイプが32,409m3(13.6%)、完全耐水タイプが4,340m3(1.8%)である。




パーティクルボード(PB)

PBの総生産量は837,040m3であり、用途別にみると家具用が837,040m3と総生産量の100%を占めている。家具用の生産量は2018年対比でみると減少している。




ホルムアルデヒド放出量等級別のPB生産量はE0等級 が460,839m3と最も多く総生産量の55.1%を占めている。次いで、E1等級が364,745m3(43.6%)、E2等級は生産量がゼロである。




曲げ強度等級別のPB生産量は13型が330,375m3と総生産量の39.5%を占め、次いで、15型等級が304,446m3(35.9%)、8型等級が206,219m3(24.6%)である。




MDF

MDFの総生産量は1,649,526m3であり、用途別にみると家具用が997,651m3と最も多く総生産量の60.5%を占めている。次いで、インテリア用が564,701(34.2%)、床材用が87,174(5.3%)などである。MDF生産量は前年対比でみると減少している。用途別には家具用以外には生産量が増加した。




ホルムアルデヒド放出量等級別のMDF生産量はE1等級が1,293,206m3と最も多く総生産量の78.4%を占め、次いで、E0等級が347,503m3(21.1%)、SE0等級が8,816(0.5%)などである。




密度及び曲げ強度等級別のMDF生産量はMDF_15型等級が1,540,231m3と総生産量の32.7%を占め、次いで、MDF_30型等級が351,538m3(21.3%)、MDF_35型等級が288,629m3(17.5%)などである。




木材ペレット

木材ペレットの総生産量は284,446トンであり、用途別にみると産業用が242,850トンと最も多く、総生産量の85.4%を占めている。次いで、住居用が34,834トン(12.2%)、小規模商業用が1,400トン(0.5%)などである。木材ペレットは2016年以降から増加している。







資料:山林庁.木材製品の生産・輸入・流通に対する市場調査.2020年11月