インドのタケ産業~ポストコロナで重要な役割
インドのモディ政権はコロナ後のインド経済を形作る上で重要な役割を果たすことが予想されるタケ産業の促進を計画しており、シン連邦大臣は“World Bamboo Day”におけるウェブセミナーで演説した。その概要は次のとおり。
- 北東地域は、多くの企業家がその広大な農業資源を利用するために注目している。北東地域はコロナ後のインドが積極的にビジネスを行う場の一つになり、タケは経済活動の重要な柱になるだろう。人々はこの機会を逃してはならない。
- タケはアフターコロナ時代に北東部と国全体の経済を活性化するのに役立つだろう。地元の声に焦点を当てることにより、モディ首相の“Aatma-nirbhar Bharat”宣言の呼びかけに新たな勢いを告げるものになる。
- 全国タケ連盟がタケを実用的資源にし、北東地域が持つ大きな可能性を解き放つために大きく主導権をとる時が来た。この地域が有用な燃料としてのタケを使い「新しいインドの新しいエンジン」になる可能性がある。北東地域開発省からの資金投資は、北東部地域の若者の想像力を掻き立て、タケ産業は若者にとって魅力的な選択肢になるであろう。
- 生タケの輸入関税を25%引き上げることにより、家具、手工芸品、アガルバティ(線香)などの国内のタケ産業を大いに助け、建築材料としてのタケの使用を促進する。
なお、北東地域開発大臣もシン連邦大臣と同様の発言をしている。彼は、モディ政府のタケの重要性にかかる認識は、タケによる生計機会を強化するために、100年前の「インド森林法」を改正し、自家栽培のタケを法の範囲から外したという事実から明確であると述べた。また、生タケの輸入関税を25%引き上げるという中央政府の決定を歓迎した。
竹製品の開発
インド合板産業研究所(IPIRTI)における研究により、次のようなタケをベースにした多くの製品が開発された。
- バンブーマットボード(BMB)
- 合板代替品としてのバンブーマットベニヤ複合材(BMVC)
- 金属、アスベストセメントによるバンブーマット段ボールシート(BMCS)
- 硬化バンブーマット
- バンブーウッド(BW)
- バンブーフローリングタイル
- 高密度堰板級パネル
- バンブーマット屋根キャップ(BMRC)
- バンブーマット成型スキンボード(BMMSB)