ベトナムの木材・木材製品価格の状況

ベトナム税関総局の公表による2022年8月時点における、木材・木材製品価格は下表のとおりで、前年に比べ輸入丸太、製品とも1割またはそれ以上上昇している。 価格上昇の主な原因は、コロナ禍で米国における輸入の停滞や住宅着工の伸びによる需要増、及び中国からの輸出入の停滞等により、大量のコンテナが停滞し、あわせて輸送価格が高騰したこと、また、これらが長期化し、更には、ロシアのウクライナ侵攻により、世界的にサプライチェーンが変化していることが複雑に影響していると思われる。 輸出されるチップや合板は、主に国内産ユーカリ、アカシア人工林を原料としている。一方で、加工機械、技術の普及により、林齢6~8年程度の伐採サイクルから生産される14~20cm程度の材も家具等として利用されるようになっており、資材の輸入価格の上昇が国産材の輸出価格にも影響を与えている。