ログハウスの特徴住宅の種類と木造住宅
住宅の種類木造住宅の居住性木造住宅の耐久性ログハウスの特徴
丸太組の特徴
ログハウス(住宅)
丸太組構法は、木材を井桁状に組んで積み上げ、建物の壁体とし、その上に小屋を設けて造る木造の一種です。
この構法による建物(ログハウス)は、北欧で生まれ、アメリカ新大陸発見とともに、ヨーロッパの移住者によって伝えられ、北米各地に広まり現在に至っているといわれています。
日本においては、正倉院の宝物庫のように、古くから校倉方式の建物がみられます。しかし、戦後はほとんど実績ないまま推移してきました。昭和40年代以降、校倉方式の住宅輸入が行われたり、小径丸太の利用開発の一環として、この種の住宅が建てられるようになりましたが、建築法規上は在来工法と異なるものとして扱われてきました。
その後、自然志向の高まりとともに、別荘を中心に校倉方式の住宅の需要が徐々に増え、構法に関する技術的資料もかなり蓄積されてきたので、建設省では、昭和60年3 月、「丸太組み構法」の技術基準に関する告示を公布するに至りました。
この構法による建物の特徴として次の点があげられます。
- 素朴で重厚な感覚が自然志向をめざす日本人のフィーリングに合っている。
- 天然の木肌の温かさや親しみやすさが、これに住む人の気持ちを安定させる。
- 接合部の施工が適切であれば、夏涼しく冬温かい快適な住まいができる。
- 床を高くして湿潤を避け、防腐・防蟻に対処すれば十分な耐朽性がある。
- 丸太材等の断面が大きいので、耐火性が比較的高い。