木材利用相談Q&A 100
住宅 - 材料に関する利用相談
Q27 | 木造住宅を建てるとき適切な材料を選ぶには、どうしたらよいでしょうか? | |||||||||||||||
木造住宅の軸組みにはさまざまな寸法の製材が使われます。また、合板や石膏ボードなどの板類も使われます。その他さまざまな材料が使われますが、日本農林規格(JAS)や優良木質建材等認証(AQ)、工業製品の日本工業規格(JAS)、優良住宅部品(BL)などの品質表示制度があるので,これによって材料を選ぶことができます。ところが、肝心の製材の規格品を市場で入手するのは容易ではありません。そこで、製材に関しては工務店など施工者の責任者に、樹種名、産地、耐朽性、強度、乾燥材かどうかを訊ねることを勧めます。特に土台の耐朽性は重要です。 1)集成材や合板など、木質系の建築材料は日本農林規格(JAS)で品質・性能が定められており、検査に合格した製品にはJASマークが付けられています。 2)土台、柱、梁や桁などの製材はJAS製品があまり流通していません。そこで、土台には耐朽性の高いヒバ、ヒノキあるいは防腐処理土台を、柱は乾燥材のスギなどを、梁や桁も乾燥材を選ぶことを勧めます。なお木造軸組工法では木材を見せて使う場合が多いので、見栄えが重視されがちですが、構造部材に必要な性能は第一に強さであることに注意して下さい。 3)日本農林規格(JAS)で規定されている主な建築材料は(Q46参照)。
4)建JASの対象外で、(財)日本住宅・木材技術センターが期限を定めて認定する優良木質建材等認証制度(AQ認証制度)があり、製品には品質保証の頭文字AQマークが付されています。(Q47参照)。 5)木材の基本的な性質は日本工業規格(JIS)に定められた試験方法で試験され、定められた方法で記載されます。 6)(財)ベターリビングによって品質・性能・価格・アフターサービス等の優れた住宅部品にBL表示をし、使用者の保護と便を与えています(Q48参照)。 |