国産と輸入品があります。国産はオーダーメイドが主で、価格も高価なものとなりがちです。その理由は住宅のモジュールや工法がさまざまなためです。天窓はほとんどが輸入製品です。木製サッシとそのメーカーは、全国木製サッシ協議会にお問い合わせ下さい。 1)日本の住宅建築の特徴は窓に引き違い窓が多用されていることです。それに反して外国の窓は押し開き窓、上げ下げ窓が主流です。木製サッシは外国から入ってきたものですが、この両方のタイプを軸に種々の機能、開閉方法を持った木製サッシが造られ、あるいは輸入されています。その主なものをあげると、次のものになります。 - 引き違いでは 片開き(ヘーベシーベ)、両開き、パラレルシーベなどがあり、掃き出し窓のように大きな窓障子でも動くときはレールの上に引き上げられて軽く、閉まるとレールから外れて窓障子が沈み込んで密閉度を保つ機能になっています。さらにヘーベシーベキップではヘーベシーベの機能に加えて閉めたまま窓障子が内側に倒れて上部が換気孔となるようになっています。
- 押し開き窓では、通常の押し開きの他にドレーキップがあります。ドレーキップは縦縁を支点に押し開けるばかりでなくハンドル操作で下縁を支点にして上部を内倒しに開ける二方向開閉が一つの窓で出来るのが特長です。
- 滑り出し窓は押し出し窓の支点が縦縁か横縁に沿って動くので、窓を開けると窓障子の両側や上下に開口部ができ通風がよく、ガラス面の掃除が容易な窓です。
- 上げ下げ窓は窓枠の縦縁に沿って障子が上下に動く窓で、昔の洋館では普通でしたが、最近は少ないようです。
- 押し開き窓、上げ下げ窓などを屋根面に設置できるようにしたものが天窓です。小屋裏三階が認められるようになって急激に需要を伸ばした窓です。
2)価格は窓の大きさ、開閉方式、窓枠の使用樹種、はめ込まれたガラスの種類、 デザイン、メーカーなどで様々ですが、国産の幾つかの例をあげます。 幅 | 高さ | 開閉 | 樹種 | ガラス | 価格(円/本) | 700mm | 1,300mm | 片開き | ベイマツ | ペアガラス | 110,000~140,000 | 1,700mm | 600mm | 片引き | ベイマツ | ペアガラス | 300,000~380,000 | 700mm | 1,200mm | 突き出し | ベイマツ | ペアガラス | 95,000~120,000 | 1,200mm | 1,300mm | 上げ下げ | ポンデローサ | ペアガラス | 154,000~187,000 | 600mm | 1,200mm | 縦滑り | ベイマツ | ペアガラス | 82,000~112,000 | 600mm | 1,200mm | 横滑り | ベイマツ | ペアガラス | 99,000~113,900 | 1,700mm | 1,800mm | 引き違い | ベイマツ | ペアガラス | 256,000~532,000 | 2,400mm | 1,000mm | ヘーベシーベキッフ | ベイマツ | ペアガラス | 509,000~574,000 | 3)木製サッシの種類、設計、施工、メンテナンスの詳細には「木製サッシハンドブック」を参照することをすすめます。 照会先:全国木製サッシ協議会 〒107-0052 東京都港区赤坂2-2-19 アドレスビル2F Tel:03-585-5595 Fax:03-3585-5598
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