木材利用相談Q&A 100
住宅 - 内装に関する利用相談
Q60 | 最近、遮音フローリングが宣伝されていますが、その性能や価格はどんなものですか? | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
遮音床商品には遮音等級が表示されているのが普通です。この値で商品の遮音性能程度を判断することが出来ますが、自家にそれを施工するとその表示遮音性能を発揮すると考えてはいけません。施工した建物の床の性能で効果はまるで違うからです。また、床衝撃音は軽量衝撃音と重量衝撃音の2種類があり、後者の遮音は大変困難です。問題が起きている床の改修の場合は高度の技術と経験をもった施工者に依頼する必要があります。 1)マンションなどの鉄筋コンクリート造の集合住宅で、居住性などから木質床材が増加し、これに伴い顕在化した上階の子供の飛びはね(重量衝撃音)、歩行する靴音、家具の移動などの騒音(軽量衝撃音)を防止するために開発されたのが遮音フローリングです。 2)普通床材の直貼りやスラブ上に直置きした根太の床に替わって、振動を減衰してくれるゴムや発泡プラスティク、繊維マットをフローリングに貼り合わせたものや空気層を持たせた床構造とすることにより遮音床製品、システムが造られています。 3)床に対する遮音は、躯体の床性能によるところが大きく、商品表示の遮音等級はある条件の躯体床に施工した時の結果で、自家の条件と対比する必要があります。 4)価格は材質、仕上、遮音等級で異なり、コンクリート直貼り用の例をあげます。
表1 床衝撃音の遮音等級はL-40からL-65まで、
表2 床衝撃音レベルに関する適用等級(居室)
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