木材利用相談Q&A 100
木材に関する利用相談
Q12 | レッドシーダとイエローシーダの違いは? |
レッドシーダにはウェスタンレッドシーダ(Thuja plicata)とイースタンレッドシーダ(Juniperus virginia)があります。ウェスタンレッドシーダはヒノキ科のネズコ属で、日本ではスギに似ているためかベイスギと呼ばれています。北米大陸太平洋岸の広い地域に分布していて、直径2.6m、高さが50m以上の大木になります。辺材は白色、心材は赤褐色で、ときに濃色のものがあります。木理は通直、肌目はやや粗、気乾密度は0.39g/cm3、心材の耐朽性が高いことと、酸性で鉄を錆びさせたり、鉄による変色が生じることが知られています。日本の製材現場でベイスギ喘息を引き起こしたことがあります。 イースタンレッドシーダはヒノキ科のビャクシン属で、北米大陸東部から大平原地帯に分布し、大径木はなく、辺材は白色、心材は赤色からくすんだ赤色です。木理は通直、肌目は精、気乾密度は0.53g/cm3、耐朽性に優れ、水桶などに用いられます。 イエローシーダ(Chamaecyparis nootkatensis)はヒノキ科ヒノキ属で、匂いがヒバに似ているためか日本ではベイヒバと呼ばれていますが、ヒバではなくヒノキです。北米大陸太平洋岸のオレゴン州北部からアラスカに生育しています。日本でベイヒと呼ばれているピーオーシーダ(C. lawsoniana)は、その南に生育しています。イエローシーダは黄白色で、木理は通直、肌目は精、気乾密度は0.50g/cm3、耐朽性に富むため土台に使われます。 |