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木材利用相談Q&A 100

木材に関する利用相談

木材
Q8 スギ、ヒノキ、ヒバの違いとそれぞれの特徴は?

日本の国土の2/3は森林で、その森林の4割はスギ、ヒノキなど針葉樹の人工林です。スギは蓄積量がヒノキの3倍あり、それぞれの林業地で固有の品種が生産され、品種によって材質に差があることが知られています。ヒノキは品種による違いが問題にされていません。ヒバはスギ、ヒノキに比べると蓄積量が少なく、変種がありますが、材質の差は特にありません。ともに代表的な建築用材です。

1)スギは多くの日本人に好まれる特有の色と香りがあり、白色の辺材と、赤から赤褐色の心材ははっきり違っています。気乾密度は0.30~0.45g/cm3程度、早材から晩材への移行が急で密度差も大きく、品種によっては早材の密度が0.1g/cm3以下で晩材が1.0g/cm3を超えるものがあります。そのような材は軽軟で疵がつきやすいのが特徴です。ヒノキも特有の色調、芳香があります。辺材は白色、心材は淡紅色で、気乾密度は0.44g/cm3前後、早材から晩材への移行は緩やかです。したがって早晩材の密度差も小さく、スギに比べて均質です。スギを男性的というならヒノキは女性的といえるでしょう。ヒバは独特の強い香りがあり、辺材も心材も淡黄白色で色の差がはっきりせず、早晩材の色調にも差がありません。気乾密度は0.45g/cm3前後です。

2)スギ、ヒノキ、ヒバは建築用材であるとともにさまざまな用途に使われています。ヒノキ、ヒバはヒノキ科の特徴でもある耐朽性に優れ、土台に好んで使われます。ヒバは水湿に強いことが知られています。平均的な正角材の価格はヒノキが最も高く、ヒバ、スギの順です。

木材
Q1 住宅、家具などで私たちの生活を豊かにしている木材の特性を具体的に教えて下さい。
Q2 大気中の二酸化炭素(CO2)の増加による地球の温暖化が大きな問題ですが、木材の利用がその抑制に役立つといわれます。その内容について説明して下さい。
Q3 樹種によって木の強さ、収縮率、耐久性が違いますが、一体何が違っているのですか?
Q4 木は樹種によって特有の香りがあり、香りにはいろいろな作用があるそうですが、どんなものですか?
Q5 木の分類について教えてください。
Q6 住宅、家具に使われている木材の樹種名、色、木理、性質などの解説書、標本を教えて下さい。
Q7 木材が針葉樹材か広葉樹材かを簡便に見分ける方法を教えて下さい。
Q8 スギ、ヒノキ、ヒバの違いとそれぞれの特徴は?
Q9 ラワン、メランティ、セラヤの違いは? 国際的に通用する木の名前は?
Q10 ベイマツ(ダグラスファー)、サザンパインの特徴は?
Q11 SPFとはどんな木ですか?
Q12 レッドシーダとイエローシーダの違いは?
Q13 ホワイトウッド(オウシュウトウヒ)、レッドウッド(オウシュウアカマツ)とは?
Q14 ジャラ、イペ(タベブイア)、ボンゴシ(エッキ)とはどんな木ですか?
Q15 ラオスヒノキ、ラオスマツとはどんな木ですか?日本のヒノキ、マツとはどう違いますか?
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