木材の種類と特性
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ヒメコマツ、姫小松
マツ科 Pinus pentaphylla
マツの類ですが、アカマツ、クロマツのような二葉松ではなく、五葉松です。北海道、本州北中部に分布しています。変種にゴヨウマツ(P.pentaphylla Var.himekomatsu)が有りますが、これは本州中南部、四国、九州、対馬、さらにウツリョウ島などに分布しております。この類は庭木にされたり、盆栽にされたりしています。一般の人にとっては木材としてよりも、その方が馴染み深いのではないでしょうか。立っている木を見るとマツということが、すぐわかりますが、木材の方はアカマツ、クロマツなどとはかなり違い、ずっと軟らかい感じがします。
木材
心材と辺材の境界はややはっきりと見える程度で、心材は淡黄赤色~淡紅色です。一般に、年輪は狭く、また、早材から晩材への移行は緩やかなため、肌目はアカマツなどに比較するとずっと精です。気乾比重は0.36-0.45(平均値)-0.56です。狂いは少ないですが、切削加工は容易です。しかし、耐朽性は低い部類に入ります。かなり脂っぽい感じが有るのも特徴といえます。
用途
軟らかで、加工性がよく、製品に狂いが出にくいので、木型用材としての用途にすぐれています。また上述のような性質のため指物、建具、建築、彫刻などの用途に使われます。しかし、現在では蓄積が少なくなり、この類の木材にであうことがあっても、たいていは、ロシアから輸入されるベニマツ(チョウセンゴヨウ)で、ヒメコマツを手にすることは少ないでしょう。
木材特性表
ヒメコマツ の特性表 | ||||||
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気乾比重 | 平均収縮率(%) | 強さ(MPa) | 曲げヤング係数 (GPa) |
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柾目方向 | 板目方向 | 曲げ | 圧縮 | せん断 | ||
0.41 | 0.10~0.13 | 0.21~0.26 | 58.9~82.4 | 30.5~43.1 | 6.5~9.3 | ~7.4 |
※本文中の特性値の出所は、「日本の木材」木材工業編集部 公益社団法人 日本木材加工技術協会 1966 のため、上記の表と値が異なる場合があります。
- アオダモ
- アオハダ
- アカガシ
- アサダ
- イスノキ
- イタヤカエデ
- イヌエンジュ
- エゴノキ
- オニグルミ
- カキ
- カツラ
- キハダ
- キリ
- クスノキ
- クリ
- ケヤキ
- コジイ
- サクラ
- サワグルミ
- シデ類
- シナノキ
- シラカシ
- シラカバ
- タブノキ
- ツゲ
- トチノキ
- ドロノキ
- ニセアカシア
- セン・ハリギリ
- ハルニレ
- ハンノキ
- ブナ
- ホオノキ
- マカンバ
- ミズキ
- ミズナラ
- ミズメ
- ヤチダモ
- ヤナギ類
- ヤマグワ
国産材/広葉樹
- アガチス
- オウシュウアカマツ
- カリビアマツ
- クリンキーパイン
- サザンイエローパイン
- スプルース
- タイヒ
- ベイスギ
- ベイツガ
- ベイヒ
- ベイヒバ
- ベイマツ
- ベイモミ
- ベニマツ、ホンスン他
- ホクヨウカラマツ
- ポンデローサパイン
- ラジアータパイン
- メルクシーマツ
- メキシカンサイプレス
- レッドウッド
- ロッジポールパイン
外国産材/針葉樹
- アカシアマンギウム
- アゾベ
- アピトン
- アフリカンマホガニー
- アルビジア
- イエローバーチ
- イエローポプラ
- イエローメランチ
- イペ
- イロコ
- エリマ
- オクメ
- オベチェ
- オルダー
- カプール
- カポック
- カメレレ
- カリン
- カロフィルム
- グバス
- ゲロンガン
- ケンパス
- コーディア
- コクタン
- コクロジュア
- ココヤシ
- ゴムノキ
- サペリ
- ジェルトン
- ジャラ
- ジョンコン
- シルバービーチ
- スパニッシュシーダー
- セプター
- ソフトメープル類
- ダークレッドメランチ
- タウン
- ダオ
- タガヤサン
- チーク
- ナトー
- ハードメープル
- バッスウッド
- バルサ
- ビーチ
- ヒッコリー
- ブビンガ
- プライ
- ブラックウォルナット
- ブラックチェリー
- ブラックビーン
- ペルポック
- ホワイトアッシュ
- ホワイトオーク
- ホワイトメランチ
- マコレ
- マホガニー
- マラス
- マンソニア
- メリナ
- メルサワ
- メルバウ
- メンゲリス
- モンキーポット
- ライトレッドメランチ
- ラブラ
- ラミン
- リグナムバイタ
- レッドオーク
- ローズウッド
外国産材/広葉樹