木材の種類と特性
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カヤ、榧
イチイ科 Torreya nucifera
本州、四国、九州、対馬、済州島に分布しており、同じ科のイチイとは異なり、暖帯の林に見られます。森林に近い地方では、カヤの名前は古くから果実が食用になるため良く知られています。もともと蓄積が少なく、また成長が悪いため、スギやヒノキのように建築材として使われることはまずないでしょう。
木材
心材と辺材の違いは少なく、心材はやや褐色を帯びた黄色で、辺材は黄白色です。早材から晩材への移行が非常に穏やかなため、年輪はあまりはっきりしません。したがって、肌目は精です。木材の横断面をみると年輪が完全でなく、所々途切れていることが有ります。そのため、カヤの年輪を正確に数えることが出来ないことがあります。これはカヤの木材の特徴の一つといえます。気乾比重は0.45-0.53(平均値)-0.63です。表面の仕上がりは良好で、材面の光沢が向上します。耐久性が大変高いので、贅沢な人はカヤで風呂桶を作ったと言われています。白蟻に対しても大変耐久性が高いとされています。
用途
生産量が少なく、一般には目に触れることは少ないですが、大木から注意深く製材した盤を使って、碁盤を作ることはよく知られています。碁の好きな人にとっては、カヤの碁盤に石を打ったときの碁盤の響きはこたえられないでしょう。
木材特性表
カヤ(T.nucifera) の特性表 | ||||||
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気乾比重 | 平均収縮率(%) | 強さ(MPa) | 曲げヤング係数 (GPa) |
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柾目方向 | 板目方向 | 曲げ | 圧縮 | せん断 | ||
0.51 | 0.10~0.13 | 0.21~0.26 | 58.9~82.4 | 30.5~43.1 | 9.4~11.8 | ~7.4 |
※本文中の特性値の出所は、「日本の木材」木材工業編集部 公益社団法人 日本木材加工技術協会 1966 のため、上記の表と値が異なる場合があります。
- アオダモ
- アオハダ
- アカガシ
- アサダ
- イスノキ
- イタヤカエデ
- イヌエンジュ
- エゴノキ
- オニグルミ
- カキ
- カツラ
- キハダ
- キリ
- クスノキ
- クリ
- ケヤキ
- コジイ
- サクラ
- サワグルミ
- シデ類
- シナノキ
- シラカシ
- シラカバ
- タブノキ
- ツゲ
- トチノキ
- ドロノキ
- ニセアカシア
- セン・ハリギリ
- ハルニレ
- ハンノキ
- ブナ
- ホオノキ
- マカンバ
- ミズキ
- ミズナラ
- ミズメ
- ヤチダモ
- ヤナギ類
- ヤマグワ
国産材/広葉樹
- アガチス
- オウシュウアカマツ
- カリビアマツ
- クリンキーパイン
- サザンイエローパイン
- スプルース
- タイヒ
- ベイスギ
- ベイツガ
- ベイヒ
- ベイヒバ
- ベイマツ
- ベイモミ
- ベニマツ、ホンスン他
- ホクヨウカラマツ
- ポンデローサパイン
- ラジアータパイン
- メルクシーマツ
- メキシカンサイプレス
- レッドウッド
- ロッジポールパイン
外国産材/針葉樹
- アカシアマンギウム
- アゾベ
- アピトン
- アフリカンマホガニー
- アルビジア
- イエローバーチ
- イエローポプラ
- イエローメランチ
- イペ
- イロコ
- エリマ
- オクメ
- オベチェ
- オルダー
- カプール
- カポック
- カメレレ
- カリン
- カロフィルム
- グバス
- ゲロンガン
- ケンパス
- コーディア
- コクタン
- コクロジュア
- ココヤシ
- ゴムノキ
- サペリ
- ジェルトン
- ジャラ
- ジョンコン
- シルバービーチ
- スパニッシュシーダー
- セプター
- ソフトメープル類
- ダークレッドメランチ
- タウン
- ダオ
- タガヤサン
- チーク
- ナトー
- ハードメープル
- バッスウッド
- バルサ
- ビーチ
- ヒッコリー
- ブビンガ
- プライ
- ブラックウォルナット
- ブラックチェリー
- ブラックビーン
- ペルポック
- ホワイトアッシュ
- ホワイトオーク
- ホワイトメランチ
- マコレ
- マホガニー
- マラス
- マンソニア
- メリナ
- メルサワ
- メルバウ
- メンゲリス
- モンキーポット
- ライトレッドメランチ
- ラブラ
- ラミン
- リグナムバイタ
- レッドオーク
- ローズウッド
外国産材/広葉樹