木材の種類と特性

ビーチという名前がついているので、もしかすると、日本のブナ等によく似た木材を想像されるかも知れませんが、手にとってみると、どちらかといえば、カンバ類（バーチ）に似ています。この木材が、多分カンバ類の木材の代替とすることを目的として、輸入が試みられたことがありました。ニュージーランドの北島と南島に分布しています。樹高は高くなり、30ｍに達し、直径は0.6－1.5ｍになります。

木材

心材と辺材の色の差は余りありません。どちらかというと、均一な桃褐色あるいは淡桃色を帯びています。注意してみるとやや淡色の辺材が丸太の外側の部分にあることがわかります。産地からもわかるように、熱帯産ではありませんので、木材の材面は国産の木材、とくに、カンバの類によく似ています。一般には木理は通直で、肌目は精です。産地によっては、比重が異なり、気乾は0.55－0.74です。乾燥の際に傷が出たり、水分のむらが出やすいといわれていますので、注意が必要です。耐久性は余りありません。

用途

家具、床板、ろくろ細工、箱、玩具、器具柄など。何れも、カンバ類あるいは、ブナなどが使われるような用途に用いられます。

木材特性表