木材の種類と特性
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ヤマグワ
クワ科 Morus bombycis
北海道から本州、四国、九州、沖縄にかけて分布しています。伊豆諸島にもあります。(ハチジョウグワVar.hatijouensis)。養蚕のために使われているものの中には、ヤマグワの系統のものが多いといわれています。この他に養蚕用として中国原産のトウグワ(Morusalbavar.tokuwa)が明治初期に日本に導入されています。ヤマグワの蓄積は非常に少ないこともあり、用途が限られています。
木材
心材と辺材の色の違いは、非常にはっきりしています。前者は鮮やかな黄褐色ですが、長い期間大気に曝されていると褐色が濃くなっていきます。後者は淡黄白色です。環孔材のため、年輪の境ははっきりと見えます。肌目の粗い木材です。木理は不規則になっていることが多く、そのことによって、材面に杢がでてきます。この杢がでることで、ヤマグワの木材は古くから和家具の材料として好まれてきています。気乾比重は0.52-0.62(平均値)-0.75でやや重硬な木材といえます。切削の加工はやや難しいですが、仕上がり面は美しいです。高い耐久性をもっています。
用途
上述したように色々な美しい杢をもつので(にょりん杢、玉杢、牡丹杢など)、その特徴的な色と組み合わせて化粧的な用途に使われてきています。主として和家具(鏡台にはよく使われています)、指物、彫刻、楽器、旋作物などに使われます。
木材特性表
ヤマグワ の特性表 | ||||||
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気乾比重 | 平均収縮率(%) | 強さ(MPa) | 曲げヤング係数 (GPa) |
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柾目方向 | 板目方向 | 曲げ | 圧縮 | せん断 | ||
0.62 | 0.14~0.17 | 0.32 | 58.9~82.4 | 30.5~43.1 | 13.7 | 6.9 |
※本文中の特性値の出所は、「日本の木材」木材工業編集部 公益社団法人 日本木材加工技術協会 1966 のため、上記の表と値が異なる場合があります。
- アオダモ
- アオハダ
- アカガシ
- アサダ
- イスノキ
- イタヤカエデ
- イヌエンジュ
- エゴノキ
- オニグルミ
- カキ
- カツラ
- キハダ
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- ケヤキ
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- サワグルミ
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外国産材/広葉樹