木材の種類と特性

レッドオーク類として市場で取り扱われる種は、上述の種のほかにもあり、代表的なものに、スカーレットオーク（Q.coccinea）、ブラックオーク（Q.velutina）、ピンオーク（Q.palustris）、ウイローオーク（Q.phellos）、シュマードオーク（Q.schmardii）などがある。レッドオークは、米国東部、すなわち、ミシシッピー河渓谷の下流地帯、大西洋岸地域、およびカナダの最南東部に分布しています。レッドオーク類が多く生産される地域は、テネシイ、アーカンソー、ケンタッキー、モンタナなどの各州です。

木材

辺材は白色から灰色あるいは淡赤褐色で、心材は桃色から淡赤褐色、ときに淡褐色で、両者のあいだには、とくにはっきりとした差はありません。ホワイトオークとよく似ていますが、材の色に差があるとともに、道管のなかにチロースという物質がつまっていないことで、区別できます。木材は硬く重く、気乾比重は0.70です。乾燥の際、割れや曲がりが多く発生しやすいので、防止のための注意が必要です。心材の腐朽に対する抵抗性は低いか、中庸程度です。衝撃には強いといわれています。

用途

床板、家具、箱、包装、農器具、棺、木工品、ボートなどが知られています。樽あるいは桶のような液体を入れる用途には、そのままでは使うことが出来ません。少量ですが輸入されており、主として家具の材料とされています。

木材特性表