木材の種類と特性
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ニセアカシア、ブラックローカスト
マメ科 Robinia pseudoacacia
ニセアカシアという名前を聞くと、馴染みが深く、もとから日本に生えていたように思いがちですが、実は北米産原です。米国ではブラックローカストと呼ばれています。アパラチア山脈中央部およびオザーク山地などにもともと分布していましたが、広く栽培されるようになり、その後、北米東部、さらには西部にも生育するようになっています。日本には明治8年頃に導入され、その後、植栽されたり、また、野生化したりしています。アカシアの並木という場合は、アカシアといっても、このニセアカシアのことです。
木材
心材と辺材の色の差ははっきりとしています。心材の色は生材のときは緑色をおびた黄色ですが、大気に長期間曝されていると、褐色になっていきます。辺材は黄白色です。重硬で、気乾比重は0.77です。強度は大きいです。一般的にいって、幹の形が悪いので、大きな木材をとるのは難しいでしょう。施作しやすく、また、釘の保持力は高いですが、手工具での加工はやや難しいです。菌に対する抵抗が高く、米国産材のうちでは、最も耐朽性の高い木材の一つといわれています。
用途
かつては、強さと耐朽性の高いことから、造船用材として英国へ輸出されていました。現在では、フェンスの支柱、枕木、燃料など、さらに工芸品の材料にされています。日本でも国産のニセアカシアが入手出来る地域では、工芸品さらには家具への利用が試みられています。
木材特性表
ニセアカシア の特性表 | ||||||
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気乾比重 | 平均収縮率(%) | 強さ(MPa) | 曲げヤング係数 (GPa) |
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柾目方向 | 板目方向 | 曲げ | 圧縮 | せん断 | ||
0.72 | 0.22~ | 0.33~0.38 | 82.5~107 | 43.2~55.9 | 9.4~11.8 | 10.4~13.2 |
※本文中の特性値の出所は、「日本の木材」木材工業編集部 公益社団法人 日本木材加工技術協会 1966 のため、上記の表と値が異なる場合があります。
- アオダモ
- アオハダ
- アカガシ
- アサダ
- イスノキ
- イタヤカエデ
- イヌエンジュ
- エゴノキ
- オニグルミ
- カキ
- カツラ
- キハダ
- キリ
- クスノキ
- クリ
- ケヤキ
- コジイ
- サクラ
- サワグルミ
- シデ類
- シナノキ
- シラカシ
- シラカバ
- タブノキ
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- トチノキ
- ドロノキ
- ニセアカシア
- セン・ハリギリ
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- ヤナギ類
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- カリビアマツ
- クリンキーパイン
- サザンイエローパイン
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- ベイヒバ
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- ベニマツ、ホンスン他
- ホクヨウカラマツ
- ポンデローサパイン
- ラジアータパイン
- メルクシーマツ
- メキシカンサイプレス
- レッドウッド
- ロッジポールパイン
外国産材/針葉樹
- アカシアマンギウム
- アゾベ
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- アフリカンマホガニー
- アルビジア
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- イペ
- イロコ
- エリマ
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- オベチェ
- オルダー
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- カポック
- カメレレ
- カリン
- カロフィルム
- グバス
- ゲロンガン
- ケンパス
- コーディア
- コクタン
- コクロジュア
- ココヤシ
- ゴムノキ
- サペリ
- ジェルトン
- ジャラ
- ジョンコン
- シルバービーチ
- スパニッシュシーダー
- セプター
- ソフトメープル類
- ダークレッドメランチ
- タウン
- ダオ
- タガヤサン
- チーク
- ナトー
- ハードメープル
- バッスウッド
- バルサ
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- ヒッコリー
- ブビンガ
- プライ
- ブラックウォルナット
- ブラックチェリー
- ブラックビーン
- ペルポック
- ホワイトアッシュ
- ホワイトオーク
- ホワイトメランチ
- マコレ
- マホガニー
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- メルサワ
- メルバウ
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- モンキーポット
- ライトレッドメランチ
- ラブラ
- ラミン
- リグナムバイタ
- レッドオーク
- ローズウッド
外国産材/広葉樹